現役オンコロジーMRの給料、スケジュールや働き方を直接聞いてみた!
現役MRのユウトです。
MRとは医薬品情報担当者の略ですが、その名の通り自社医薬品の適正な情報を医師始め医療関係者に届ける事が主な業務です。
MRは様々な製品・領域を担当しており、領域ごとによって働き方は大きく異なってきます。中でも人気があるのが、オンコロジー領域です。
オンコロジーは勉強もしっかりして自社製品だけでなく、疾患を始めとする周辺の情報もしっかり身に付ける事で、医師からも難しい質問に答えているイメージが同業者からみてもあります。
実際のところどうなんだろうと、ずーーっと思っていました。
そしてつい先日、念願のオンコロジー領域の担当者と食事をする機会があり、気になる事を根掘り葉掘り色々聞いてきました!
この記事を読めば、ある程度オンコロジーMRが想像できるんじゃないでしょうか
目次
- オンコロジーMRの1日のスケジュール
- オンコロジーMRの評価はどうなっているの?
- 経費はどうなってるの
- オンコロジー領域に転職する人はいるの
- オンコロジーMRのやりがい
- オンコロジーMRの担当エリア
- 実際のオンコロジーMRの給料は?
- まとめ
オンコロジーMRの1日のスケジュール
毎日違うそうですが、お食事をしたその日のスケジュールを聞いてみました。
基本的にアポイントで先生と約束をして、しっかり話をするスタンスだそうです。たまたま2件アポイントと説明会があったため、かなり忙しかったとおっしゃっていましたが、少ない日は誰とも会えなかったという日もあるそうです。
朝の特約店回りもないので、朝は比較的時間があって内勤をしたりしています、日によっては直行直帰も多いようです。
けど新発売時は特約店からの問合せが一気に増えるそうです。普段の業務がなかなか進まないと聞きました。
ちなみに、私の経験したプライマリー領域の1日のスケジュールはこちらの記事にまとていますので、ご興味のある方はご参照ください。
オンコロジーMRの評価はどうなっているの?
基本的に数字です。そりゃそうですよね、営業なんだし。ただプライマリーと大きく違う点がありました。PMSの評価です。PMSとは市販直後調査の事を指します。新発売や適応拡大になった時、厚労省がその医薬品が本当に安全なのかを評価するために、一定期間・一定例数評価するために検査値などを調べる試験の名称です。
オンコロジー製品の場合、全例調査になりますので、PMSを医療機関と結んで調査票を書いてもらいます。これがなかなか書いてもらえない先生は進まない。。。契約時に事務で止まるケースもあるそうです。
あと個人の数字だけでなく、チームの数字の評価もあると聞きました。まさに全員が一丸となり処方を取っていかないといけないようになっています。1例処方を逃してしまうといつ対象の患者さんが出てくるか分かりませんからね!と言っていました。
経費はどうなってるの
担当が広いので、かなり個人の裁量に任されていました。
その内訳も、プライマリー領域だと講演会を頻繁に行い先生に製品の特長を理解してもらうのですが、オンコロジー製品は処方を出す(対象の患者さんを診ている)先生が少ないので、基本的にしないとの事です。その分、説明会費用は潤沢にあり、他部署と協働して行ったりするようです。
オンコロジー領域に転職する人はいるの
多いです!同じ会社で働き続けている人はすごく少ないと聞きました。お伺いした方のチームも8人中7人が中途採用で、内資外資関係なくいます。若い人は簡単に転職するケースが多いようです。それだけニーズが多いってことですね。
ちなみに今回お伺いした方も転職組ですが少し特殊な経緯でオンコロジーに異動されていました。最初はコントラクトMR(契約社員)で始まり、10数年働いた後に歳もあるので。当時コントラクト働いていた会社のスペシャリティ領域で正社員なられたそうです。そして、希望を出していなかったのですが、オンコロジーに変更になったと聞きました。なぜ自分がオンコロジーMRになったのかは不明だそうです。
一般的に社内での領域間を変えた異動は少ないと聞きます。特に20~30代はそんな移動はほぼないと考えて良いと思います。やはり活発に働いてくれる年代のMRはどこも話したくないですね。
オンコロジーMRのやりがい
色々な会社、領域を経験されていたので、そことどう違うのか聞いてみました。オンコロジーの中でも凄くニッチな領域を担当されているので、先生ご自身もガイドラインの改定すら知らないことが多いようです。今までのガイドラインに沿って、推奨された薬剤を使用しても効果が期待できない人がいるらしく、そこを正しい選択肢をしてもらうため、新しいガイドラインの普及させる事が今の仕事の中心だとの事、さらには処方の先生だけでなく、診断をする病理の先生にもアクセスをされていました。
そんな活動を通して、正しい判断、正しい処方で自社製品を使ってもらった時は、患者さん、先生、会社皆がhappyになるので、そこがやり甲斐とのことです。
ただ本当にニッチな領域なので、なかなか対象の患者さんに出会わないので、そこは忍耐が必要とおっしゃっていました。
オンコロジーMRの担当エリア
地方では1県1名が多いらしいです。中には2県1人もあるらしく、政令指定都市でも3人程度の人数らしいです。そのためブロック数も少なく、なかなか上司になれるチャンスが限られていると聞きました。ずっとMRとしてスペシャリストで働く人も多いようです。
実際のオンコロジーMRの給料は?
高いです。1000万は超えている人は多いんじゃないでしょうか?理由は転職を繰り返す人が多く、オンコロジーMRの需要が非常に高いことがあります。中には200万以上もアップした人もいたとの事です。なかなかプライマリーでは考えられません。プライマリーの転職でも100万くらいのアップが見込めるそうですが、、、需要と供給ですね。
ちなみにユウトの給料も公開している記事もありますので、リンクを載せておきますね。
まとめ
人によって合う合わないがあるんじないでしょうか。
プライマリー、オンコロジーともに特徴がありますし、どちらが良いとかはないんだと思います。オンコロジーMRはスペシャリティーMRと同じような印象を受けました。患者さんの数が少ないので、一人ひとりじっくりディスカッションを行う事で、自社製品を通して患者さんがどのように喜んでくれるのか!?そんな事を考えながら仕事するんじゃないでしょうか。
プライマリーも基本的にはそんな考えで働きますが、どうしても頻回訪問などで先生と仲良くなって処方に結びつける印象が強いですね。
本当に、どっちが良いってないと思います、こんなものを見つけたので、興味ある方は実施してみてはいかがでしょうか?(無料です!)