製薬会社の営業マンのすべて

ヘルスケア業界は、高給取りなどのイメージもありますが、社員に優しい業界でもあります。毎年の就職ランキングで人気職種になる理由も納得です。そんな業界に勤める現役MRが包み隠さず発信していきたいと思います。

結婚→出産→職場復帰!女性MRのキャリアについて色々な部署の人とディスカッションしました。

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現役MRのユウトです。

ここ最近、女性の社会への進出が目覚ましいと感じています。

 

ひと世代前では結婚すれば退職があたり前の時代だったと思います。

 

僕の母親も結婚するまで保母さんをしており、結婚と同時に辞めて家庭に入ったと聞いています。それから子どもが全員中学生になったあたりからパートで午前中だけ働き始めました。

 

医療業界も入社した10年ほど前は女性MRの割合も全MRの10%程度で、さらに都市部に偏っていました。

それが先日、人事の方とお話ししていると20%まで上昇してきたそうです。

 

主な要因は2つあり、

・女性の新入社員を増やした

・結婚や出産後も継続的に仕事をしてくれる環境を整えた

 

この要素が非常に強く出ているんじゃないかと分析されていました。

 

・女性の新入社員を増やした

女性の新入社員を増やすのは物理的に簡単だと思います。実際、新入社員を採用する担当者に聞いても男性と女性の目標の割合があり、それに向かって人数を調整しているそうです。

ただし、あくまでも目安で優秀な人材がいれば関係なく採用はするとおっしゃっていました。

 

 

・結婚や出産後も継続的に仕事をしてくれる環境を整えた

男である僕も感じるくらい凄く環境は変化しています。

 

女性の仕事の悩みの上位に

  ・給料、待遇

  ・今後のキャリア

  ・仕事内容

  ・人間関係

が、エン・ジャパンの調べて上位を占めています

女性に聞く「仕事の悩み」調査 仕事の悩みトップ3は「給与」「仕事内容」「今後のキャリア」。ー『 エンウィメンズワーク 』ユーザーアンケート集計結果ー | エン・ジャパン(en-japan)

 

給料、待遇

昇格が2~3年遅れるくらいで、MR業界にとっては大きな問題ではありません。早い人なら全く関係ないと思います。僕よりも若くママMRが同じ昇格試験を受けていましたので、これは間違いないと思います。(おそらく最年少での昇格試験の受験者だと思います)

 

仕事内容

MR業務だと全く同じですので、問題はありません。時短で働きますので10:00~17:00で回れる医療機関を担当することになると思います。

 

人間関係

先日、10年ほど前に会社で唯一ママMR(育休後、復帰された女性MRの事)と仕事でご一緒した事があります。

当時の事を振り返ると非常に辛かったそうです。

一番辛いのは周囲の理解が少ない事で、子どもの事で休もうと思っても、上司同僚、誰も良しとした雰囲気がなかったと言っていました。

その分、求められる仕事は同じで、、、みたいな感じです。

僕も子どもがいますが、体調が悪い時はやっぱり病院に連れていきますし、授業参観もお休みを頂いたりすることもあります。それに加え、仕事も100%求められると非常に厳しいものがあるんじゃないかと思ってしまいます。

ちなみに、このママMRは、今でもお仕事を続けられていますが、部署を変えてご活躍されています。当時を振り返ると旦那さんの理解がなければ心が折れていたと言っていました。

やはり本当の意味で理解してくれることが非常に重要なんだと感じたエピソードですが、今の製薬会社は受け入れ状態は万全だと思います。

支店長はじめ所長や同僚は理解が高い人が多いと思います。

理解が高すぎて、お姫様扱いになり、逆に気を使わないでほしい!といった場合もあるそうです。

そこまで理解が高く、急な休みも業務に支障がないように皆でカバーしながらしているようなイメージです。

 

今後のキャリア

ママMRに聞くと、キャリアについて考えることが一番多いそうです。

理由は全国転勤と本社に入りたいなど自身のキャリアについて考えるそうです。

結婚(出産)前は、数字を伸ばして、本社に入って、なんなら海外勤務を経験して、、、、なんて思っている人も少なくありません。

今までお会いした女性MRは上昇志向が高く、どん欲に自己成長する人が多いのが特徴です。それが出産とともに、、、自由が無くなり、自身のキャリアについて不安に感じられるそうです。

出産中は会社にパソコンや携帯電話を返します。

ですので、社内メールなどの確認ができません、、、復帰された際も新製品が上市されていても個別に研修は行ってくれないので、現場復帰には最初大きな戸惑いがあるそうです。

しかしながら、周囲の理解が非常に高いので、皆でカバーしながらやるそうで、チームとしても一体感は出ると男性社員はポジティブにおっしゃっておられました。

そして、ママMRとして継続して働く人もいれば、内勤へ異動される人もいます。色々な部署の人とディスカッションしましたが、安全性、薬事、コンプライアンス部署など様々な部署に元MRの既婚女性が多く、結婚・出産とともに希望して移動されたそうです。

直接はお聞きできませんでしたが、会社としても個人を尊重し、働きやすい環境を提供する姿勢を感じ、女性にとって非常に働きやすい会社・業界になっていると痛感します。

 

こんな会社に変わったのも、日本の国としての方向転換もありますが、会社のマネジメントが外人であるという事も大きいと人事の責任者は言っていました。

彼らはどんなに忙しくても休みをしっかり取るそうで、その文化が日本に持ち込まれてきたと言っていました。

内資系企業の女性の働きやすさは分かりませんが(またリサーチしておきます!)、確実に外資系企業は働きやすくなっているんだなと実感してます。。

 

そんな点からも外資系ってステキ!!