製薬会社の営業マンのすべて

ヘルスケア業界は、高給取りなどのイメージもありますが、社員に優しい業界でもあります。毎年の就職ランキングで人気職種になる理由も納得です。そんな業界に勤める現役MRが包み隠さず発信していきたいと思います。

ママさんMRに耳寄りな情報をゲット!MRからPMS専任に異動した社員にインタビューしてみたよ。

 

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現役MRのユウトです。

 

MRのキャリアって

ユウトさんも言ってましたが、

約80%が一生涯MRとしてキャリアを歩むのですね。。。

今後、結婚してママさんMRになって、

MRとしての働くのもよいですが、

実は、他キャリアも考えてます。

何かよいケースはないでしょうか?

 

女性MRと話すと

家庭×仕事のバランスを保ちながら、

引き続き、働きたい!

って人が増えてきたと感じます。

 

むちゃくちゃ良い事だと思います。

 

もし、あなたが薬剤師なら

登録も簡単なアプロドットコムファルマスタッフを使えば

簡単に希望勤務地で転職できますが、

薬剤師の免許をもっていない人でもキャリアを考える方は多いです。

 

そんな方に耳寄りな情報をゲットしました!!

 

製薬会社は人にやさしく

そういったママさんMRに色々なキャリアを提示してると

今回のインタビューで強く感じました!

 

製薬会社ってイイよね!

 

【目次】

偶然の再開!以前の配属先の女性MRがキャリアを変えて出現!  

本当に偶然の再開でした!

 

とある外資系製薬会社のMRと話していると

 

「ウチの会社、数年前からPMS専任ができて、

徐々に業務が移行して

とうとう年から全て任しているんだよ~

で、これからPMS専任と同行だよ。。。」

 

と医局前で待っていると

どこかで見た事がある女性が、、、、

 

以前の配属先でお世話になった?していた?後輩女性MR(=Gさん)です。

 

僕:「うわっ!!何してるん?」

(いやいや、さっきPMSが移行したって聞いてたやん)

 

Gさん:「久しぶりです~、ユウトさんココの担当なんですね~、実はPMS専任で、、、」

 

と世間話が続き、、、

(これは飲みに行って色々話を聞こう!)

 

という事で、

その晩、担当者も含めて3人で飲んできました!

 

そもそもPMSって何?

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PMS

英語で「Post Marketing Surveillance」

日本語で市販後(製造販売後)調査

と言います。

 

通常、医薬品は治験を行い、

安全性、有効性が確認された後に、

厚労省に承認され、発売されます。

 

しかしながら、

発売後、予期せぬ副作用や有効性が認められ、

発売中止や効能/効果追加になるケースがあります。

 

やっぱり治験段階では

限られた患者さんに使用されているので、

全ては分からないのは当然です。

 

だからこそ

自社医薬品を使用する・している患者さんに

適切な情報を届ける義務が製薬会社にはあります。

 

その医薬品の副作用・有効性を一定期間評価し、

正しい評価をつけようといった仕組みがPMSです。

 

PMSは使用する医師や何より患者さんのためになりますので、

製薬会社として、このPMS業務は必須になります。

 

PMS専任ができた経緯を聞いてみた 

実は、このPMS業務は自社医薬品の使用促進に繋がります。

 

PMS業務をお願いして、受けてくれる医師に対して

対価(お金)が発生するためです。

 

その対価が自社医薬品の使用促進につながるのです。

 

賢い?MRは営業目的でこのPMS登録促進しています。

 

鋭い方は、

もうお分かりですよね。。。

 

PMSと営業(MR)は

そもそもの根底の考えが違うので切り離すべき!です。

 

その考えのもと、

Gさんの会社はPMS専門部隊を立ち上げ、

MRからPMS業務を切り離しました。

 

実は僕の会社もMRがこのPMS業務を行っていますが、

今後、外部委託や専門部隊をつくる噂を聞いたことがあります

 

なんでPMS専任に異動したの?

以前、配属地でGさんはバリバリの女性MRでした。

姉御肌で、先輩であるはずの僕も色々と教えてもらって助けてもらいました。

 

てっきり都会の病院などに行って、

キャリアを踏むのかな?

と思っていましたが、

PMS専任として現在は活躍されています。

 

「いったい、なぜ???」

率直に聞いてしまいました。。。(笑)

 

実は、

お子さんができて子どもの事を中心に考えるようになったそうです。

 

自分の人生だけを考えれば、

そういった都会の病院のキャリアも必要だけど、

家庭と仕事のバランスをとりながら、

頑張りたい!

 

そういった意味で、

このPMS部門は自分のスタイルに適した場所

だと言っていました。

 

また立ち上げ部門なので、

凄く楽しい!とも言っていました。

 

MRと比較してどう?1日のスケジュールも比較してみた

ママさんMRの場合、

大体下記スケジュールで働く方が多いと聞きます。

 

【ママさんMRの一日】

10時 出社

11時 得意先2~3軒回る

14時 得意先1件

15時 内勤

16時 退社 

 

凄く優遇されていますね!

外資系では特に女性の雇用に関して積極的で、

僕の会社もママさんMRはこんな感じで働いています。

外資系に興味のある方は、ビズリーチなどで情報を収集する事もありです。)

 

このキャリアでも良かったそうですが、

女性というだけで、Gさんは

上司から「めちゃくちゃお姫様扱い」され、

それをみた同僚からの目も

イヤだったと言っていました。

 

どうも上司への暗黙指示の中に
女性MRを辞めさせるな!というプレッシャーがあるそうで、
会社として統一した辞めさせないためのフレーズや対応が共有されているくらいです。

だからこそ、
上司はGさんに甘いですし、
Gさんはサボりたくて時短のスケジュールで働いているわけでなく、、、

 

また、仕事もキッチリしたいけど、

時間的な制限があるので、

満足するまで仕事ができなく、、、、

 

凄く葛藤があったようです。

 

その周りの理解も得られず、

何か家庭とバランスがとれる部署はないかと考えた結果

ちょうどPMS部門が立ち上がり、

拡大の時期でもありました。

 

上司も推薦してくれて、無事PMS専任として活躍されています。 

 

ちなみに飲みに行った日のスケジュールも教えてもらいました。

訪問前にはMRとの情報の共有は必須ですし、

開発部門と会議などもあるようです!

 

【ママさんPMS専任の一日】

10時 MRと情報共有

11時 チームミーティング

12時 得意先1件(アポイント)

13時 ランチ

14時 内勤

15時 ミーティング

16時 内勤

  

PMS専任の評価は?評価を上げる裏ワザも教えてもらったよ

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営業と違い、売上数字はありません。

ですので、ほぼ標準の評価を皆取るそうです。

数字へのプレッシャーと言えば、

登録率と回収率の2つとのことです。

 

登録率は

目標例数に対しての登録された例数です。

通常、目標例数は厚労省から求められている例数以上に設定されていますので、

登録率100%は求められないが、

90%は最低限してほしいと言われているそうです。

 

逆に回収率は登録数に対して調査票を入力してもらった数になります。

会社としては100%を目標にしています。

ただ、目標例数が上増しで設定されているので、

実際回収率も80%くらいで厚労省の目標に達成するようです。

 

この2つの数字が評価に繋がるそうですが、

 

登録率をあげる為にしている裏ワザ

選定する施設がそもそも回収しやすい先を選定しています。

PMSの調査票は

かなりボリュームがあるため重労働です。。

ただでさえ忙しい医師にお願いして、

調査票を入力してもらうのはハードルが高いです。

 

以前だと営業的側面から

患者さんが多い施設(=忙しい先生)を選んでいました。

そして、登録のフォローもMRがすると適当です。

 

だって、登録は数字につながりますが、

入力は数字には繋がらないためです。。。

 

そこをしっかりフォローするだけで、

スムーズに入力できますし、

先生の負担も少なくなります。

 

 

回収率をあげる為にしている裏ワザ

回収しやすい施設を選んでいても、

どうしても回収が難しい時があります。

そんな時、未回収届けを会社に出して、症例数を変更したりする事で

回収率を100%にするそうです。

 

多目に登録例数を契約しているので、

未回収として処理しても問題はないそうです。

 

MRからPMS業務はなくなる?今後の予想

僕の会社はPMS業務をMRがしています。

けど、外部業者や社内に専任を作るといった噂も聞いています。

 

今後、MRの業務からPMSは無くなる可能性が高いですね。

PMS業務がMRから離れることは、

患者さんの為にもなりますし、

良いことだと思います。

 

(本音は1例でも多く処方を取りたいですが倫理に反しているので、

仕方がないですけどね。。。)

 

ただPMS業務は製薬会社から無くなることはありません。

PMSは、医薬品の承認の条件でもありますし。。。

 

PMS専任に興味があります!どうすればなれるのですか?

第一条件にPMS専任がある会社に入ることが必要です。

そして、現在はPMS専任は僕の知る限り、外資系の方が整っています。

そのため、外資系の案件を扱っているビズリーチのエージェントと繋がって情報を流してもらうしかないです。

 

きっと僕の会社も入れるでしょうし、

そうなれば募集はおのずとかかると思います

 

最後に

これからは製薬業界に限らず、

女性の社会進出の環境が整い、

女性の社長や部長など要職に就くケースが増えると考えています。

(すでに始まっていますが、、、)

 

自ずとママさんMRとしても自分の描くキャリアを進むために、

PMSなどの他部署の経験をする人もどんどん増えてくると思います。

 

GさんのようなPMS専任に関して言えば、

MR以上に時間をコントロールできる仕事だと思います。

 

一度検討してみるのもいかがでしょうか?