製薬会社の営業マンのすべて

ヘルスケア業界は、高給取りなどのイメージもありますが、社員に優しい業界でもあります。毎年の就職ランキングで人気職種になる理由も納得です。そんな業界に勤める現役MRが包み隠さず発信していきたいと思います。

MRの仕事がつらい、きつい、やめたいと感じた時に考えるべき3つの視点

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現役MRのユウトです。

 

いや~、暖かくなってきましたね!

営業所で花見が企画されたり、

あと数週間で新入社員が入ってきたり(実際の配属は夏~秋ですが、、、)、

僕もあと数週間で、11年目に突入します。

 

営業所ではベテラン扱いですが、

気持ちはピカピカの若手です!

つまらないギャグを言っちゃうぞ!笑)

 

こんな感じで今ではMRライフを楽しんでいますが、

これまで本当に色々ありました。

 

MRをやっていて楽しい事、

その反面、つらいしやめたいなーって思ったこともありますし、

実際、同僚に相談もしました。

 

そんな僕でしたが、

無事?仕事を続けられています。

 

どうやって乗り越えてきて、

今に至るのか。

 

ここを中心に書きますので、

ぜひ、そんな風に感じている人がいれば

読んでほしいと思います。

 

MRって面白いんだよ!

MRの道をすぐに放棄しないで!

 

目次

現役MRが感じる、ここが大変だった、つまらなかったポイント

新入社員として製薬会社に入り

約半年にも及ぶ、手厚い研修を受けて

いざ現場に出ると座学では教えてもらえないギャップが多くありました。

 

でてきたギャップも

先輩は本音でぶつかってくれません。。

 

いつも聞いても、お決まりの答えです。

 建前なのか?

 会社に心から洗脳されてしまっているのか?

本心は分かりませんが、、、

今思うと思考が停止してしまっていると思います。

怒鳴るのも思考STOPの行動の1つだと思っています。

 

長年MRをしている先輩ほど

その傾向があります。

 

そんな環境だったら

面白くないし、辞めたくもなります!

 

何でも相談できて、それに応えてくれる人がいる環境

 

がなかったのが、

一番大変で、つまらなかったんだと

振り返ってみて思います。

 

けど、僕は今も同じ会社で働いていますよ!

 

MR導入研修はマジ単純作業だった話。

MRは現場に配属されるまで

約半年間、ホテルや研修場で研修を受けます。

 

そこでは

12月に行われるMR認定試験の対策や自社製品の特長を

勉強します。

 

テストが定期的にありますが

気合で乗り越えるとして、、、(笑)

 

プレゼンテーションの練習もありますが、

これは単純作業です。

 

なぜなら、

医師役を研修部や同期MRがするわけです。

 

データを出して

なんで?と聞かれても

答えがあります。

 

その道筋に沿ってPRしていけば

100点満点です!

 

そんな感じで自信満々で現場に出ていくのです。

 

ちなみに、給料もしっかり出ます。

さらに、朝食、昼食、夕食は会社が負担してくれるので

お金は貯まりまくりで、有難すぎです!

 

いざ医療現場に!しかし、最初のハードルは社内にあり

自信満々で現場にでた僕は、

いきなり社内でプレゼンをさせられました。

 

そしてダメ出し。。。

唯一イイね!と言われたのが

「気持ちは伝わる」

 

はぁ~????

 

って感じですよね

 

落ち込む僕に

何でも相談できて、それに応えてくれる人がいる環境が

現場にはなかったので凄く辛いかったです。

 

そこで支えになったのは

同期入社の友人です。

 

やっぱり持つべきものは人(友達)だと

心底感じたのを今でも覚えています。

 

そんな環境でしたが、

医師、薬剤師、受付の医療関係者の人にも支えながら、

仕事に慣れていきました。

 

MRはモテる!高収入!魅力的な仕事!俺ってイケてる社会人?勘違い時代 

MRの仕事に

慣れてきた僕にきた次の流れは

「勘違い時期」

でした。

 

受付の人からは

MRの仕事を選んでよかったね!

絶対モテるよ!

 

先生からは

大人の遊び(ゴルフや車、高級時計など)を教えてもらったり

 

薬剤師の先生は

同世代だったので

一緒に合コンに参加したり

 

配属地の同期とも

思いっきり遊んだり!

 

お金も持っているので、

合コンではモテますし!

 

適当に仕事をしていても

毎月同じ金額が給料口座に振り込まれます。

 

その金額が大きいので

俺ってイケてる!

人生楽しい!

と研修からのギャップは忘れて遊びまくっていました。 

 

女性MRへの嫉妬からMRでサボりまくる時代

そんな感じで遊んでいれば、

真剣に仕事をしている同期入社にどんどん差をつけられてしまいます。。

女性MRは真面目で負けず嫌いの人が多いので

特に

女性MRに実力の差が付けられてしまいました。。

 

完敗です。

 

そこで

あまりにもできない自分に対して

「やめようかなぁ~」

って何回も考えました。 

 

考えているうちに

仕事をするのでなく、得意先を回らずにサボりまくっていました。

他競合MRにバレないように

人目の少ない山にも上ったりしてました。笑)

 

今思うと笑えますが、

当時は辞めることは真剣に考えていました

 

MRの仕事に真剣に向き合い、何が必要なのかを真剣に考えまくった時期

山にこもっていましたが、

やっぱりMRで働こう!

と思ったのは

同じ配属地で共にする同期MRの励ましがあったからです。

 

周りの人に僕はツイています!

 

そこで

そうしたら優秀になれるのか?

そもそも優秀ってなに?

社内での評価を上げること?社外での評価を上げること?

 

すみ分けを考えられるようになって

凄くラクになりました。

 

僕の優秀の定義は

社外の顧客に認めてもらう事です。

 

会社もここが目標なのですが、

やっぱり組織なので、

会社全体としてのブレをなくすために

徹底したアクションが求められます。

 

そのアクションが

最終的に顧客に喜んでもらえれば最高の形なのですが、

まず、そんな事はありません。。。

 

これも現場とのギャップです。

 

しっかり頭で理解できるようになって、

サラリーマンとしてこなしつつ

社外の顧客に認めてもらうために必死に働くようになりました!

 

けど、社内では相変わらず

何でも相談できて、それに応えてくれる人がいる環境では

ありませんでした。  

 

何もできない、つまらないMR停滞時期。存在意義について考えてみた

自分の中で「軸」を作れたので

仕事も楽しくなってきましたが、

CASE-J事件やディオバン事件で

業界のコンプライアンスが非常に厳しくなりました。。

 

何もできない。。。

自分のオリジナルが出せない。。。

今でも課題として考えますが、

自分は先生にとってどんな存在でいたいのか?

 

なぜ、なぜ、、なぜ、、、

 

を繰り返す日々で答えがでなかったのを覚えています。。

出口のないトンネルに入ったようで、

つらく、辞めようかな?と考え始めた時代でした。

 

運よく領域変更!心機一転MR活動を加速させる

そんな辛い時期でしたが、

運よく?領域が変更になりました。

 

全くの新しい製品、新しい領域です。

 

一からのスタートです。

 

同じ会社なので

知り合いは多くいますが、

新鮮で心機一転な気分でMR活動をさらに加速させる結果になりました。

 

同じ環境なのに

なぜこれだけモチベーションがあがったのか?

それはプライマリーからスペシャリティ領域(希少疾病)に異動したからです。

 

両領域は

売り方が全く違います。

アプローチの仕方が全く違います。。

考えるし、先生の役に立つために必死に勉強しました。

 

環境の変化は凄く刺激的でした!

 

しかもこの領域にはすごく尊敬できる上司と出会い

何でも相談できて、それに応えてくれる人がいる環境

ができました!

 

10年のMR人生を振り返って、向いてる人、向いていない人を考えてみる

僕はまだ10年しかMRという仕事をしていませんが、

 向いてる人

 向いていない人 

これは、基本的にはないと思っています。

 

一般的には

営業なので楽しい人や話好きな人が

向いていると感じる人も多いかもしれませんが、

 

人と話すのが苦手でも

凄く先生から評価されてる人もいますし

すごく売っている人もいます。

 

ただ

合っている領域(プライマリーorスペシャリティorオンコロジー)は

多少なりともあるかもしれません。

 

なぜなら

売り方が違うから

 

ですので、

自分にあった領域を見つけることができれば

幸せになれると思います。

 

あえてMR向いていない人をあげるとしたら

空気が読めない人くらいですかね

 

MR辞めるのは時期早々?重要な3つの視点

MRの仕事がつらい、きつい、やめたいと感じる時もあります。

僕は辞めようと思って、転職サイトに登録したのは3年目でした。 

しかし、思いとどまったのはやっぱりこの3つのポイントでした。

 

①なぜつらいのか、きついのか、やめたいのかをもう一度、振り得ってみる

僕は社内の環境が嫌で転職サイトに登録しましたが、

実際はその環境は領域を変更したことで解消されました。

人の出会いには運があることを身に沁みました。

これは転職したからって自分が求める環境に100%なって、

幸せになれるかは「?(クエッションマーク)」がつきます。

もう一度、なぜつらいのかを考えてみるのがよいです。

 

②他の業界を考えてみる

ちょうど東芝の問題とかで

自分の親世代のように終身雇用、

大企業なら一生安泰という考えが揺らいでいる時でした。

 

医薬品業界も超高齢化社会に向けて病院や薬局の運営も難しくなるので

どこにいっても同じだ!

 

転職すると給料・自由時間も減るので

MRでしっかり評価してもらうように頑張ろう!踏ん張ってみよう!と感じました。

 

今、すごく便利なツールがあり、

自分のプロフィールをある程度入力すると

自分の市場価値(同じ学歴での想定年収)がわかります。

一度確認してみてから、他業界を考えても良いと思います。

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僕の市場価値です。
MIIDAS(ミーダス)で自分の市場価値を確かめてみる

 

③その領域は自分にあっているのか

重要だと思います。

今のつらい環境をかえることも一つの手段ですし、

何より僕がスペシャリティになって仕事が一気に楽しくなったので

おススメします。

近くにいる他領域にMRに話しかけてみるのが手っ取り早い情報収集の場だと思います。

一般的に完全無料なので転職サイトに登録して情報だけ入手してみるのも一つの手です。(すぐに求める求人があるとは限りませんので、、)

 

おススメの転職サイト(ビズリーチは一部有料ですが、情報収集だけなら無料で十分です)

ビズリーチ(一部有料)に登録する

リクルートエージェント(無料)に登録する 

DODA(無料)に登録する

 

それでも他業界に転職したい! けど、これだけはやっといて!

僕はMRの環境がすごく自由で素晴らしいと感じてる派ですが、

それでも、

MRを辞めて、

他の業界にいった知り合いもいます。

自分の人生なので主導権をもって生きることは重要だし良いと思います。

けど、

MRの環境は他業界ではなかなかありません(高収入、自由時間の多さなど)

だからこそ、

やっぱり戻りたい!と思ったときに

MR認定試験を保持しているのとしていないのは雲泥の差だと

人事に聞いたことがあります。

 

半年間かけて

教育した社員が取得する資格ですしね!

 

なので

MR認定試験の更新だけはやってくださいね