製薬会社の営業マンのすべて

ヘルスケア業界は、高給取りなどのイメージもありますが、社員に優しい業界でもあります。毎年の就職ランキングで人気職種になる理由も納得です。そんな業界に勤める現役MRが包み隠さず発信していきたいと思います。

製薬業界の都市伝説

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現役MRのユウトです。

※2018年2月24日更新

つくづくMRって噂話とかが好きだなーって思います。医局前で話をしていても、〇〇会社の社長は辞めようと思っているらしい、〇〇会社の組織変更が来年行われるらしい!など本当にいろいろな話が行きかっています。特にこの時期は人事異動が活発になってきますので、〇〇大学からの派遣でこの先生が異動になるらしいなどの情報が入ってきます。

今回はローカルな話をしても難しいので、会社に絞って色々な都市伝説を紹介していきたいと思います。ネタは少ないので、徐々に更新していこうと思っています。

どうぞ、噂好きの方はお付き合い頂ければ幸いです。

 

【目次】

トルリシティはなぜ大日本住友製薬とコプロしたのか

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まず背景から説明したいと思います。

トルリシティという薬剤は糖尿病治療薬になります。その中でもGLP-1作動性注射薬で1回/週なので、非常に利便性がよく、売り上げも徐々に伸びてきている薬になります。正確には、このトルリシティはイーライリリー株式会社が製造しており、大日本住友製薬が販売しております。そこにイーライリリーがコプロしているような形になります。イーライリリーは利益率は下がりますが、大日本住友製薬の製品にすることで責任感が生まれ、流通などの施策も活発になります。最近、このような形のコプロが進んでいます。

本題ですが、なぜ大日本住友製薬なのか?都市伝説なので、真相は分かりません。しかしながら、イーライリリーは今まで糖尿病薬はベーリンガーインゲルハイムと一緒に販売してきました。本来の流れならトルリシティもベーリンガーインゲルハイムが取り扱う流れになります。しかし大日本住友製薬です。

背景には、ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリーが提携している薬剤にトラゼンタというDPP4阻害薬があるためだと言われています。このトルリシティとトラゼンタは併用ができない組み合わせになっています。トルリシティを売りたいイーライリリーとトラゼンタと売りたいベーリンガーインゲルハイムの折り合いがつかず、今回は大日本住友製薬に決めたと聞いています。

 

ノバルティスファーマ株式会社、製薬協会脱退の噂

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一時期、このような噂がありました。

理由はディオバンという薬剤で不正に医師主導臨床試験のデータを元社員が扱っていた疑惑があり、一時期製薬協会を除名処分になっていました。ちなみにこの問題の裁判は現在も続いています。

その時の日本人社長がそれならといい、脱退も考えたそうです。その時に踏みとどまらせたのはエーザイの内藤社長だと言われています。末端のMRにはこの製薬協会の有難みは分かりませんが、国との交渉や新薬の上市など何かと加盟していれば情報も周り、メリットがあるとされています。特に外資系企業は国からすると排除したいとも考えたりしているので、製薬協会は重要な連合なのかもしれません。

 

全営業所廃止、営業は直行直帰が基本

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少々衝撃的な内容ですが、このような動きがあるのは全製薬会社共通の話題です。一部の内資系企業では既に営業所の事務員がいなく、当番制で営業所に出社していると聞きました。外資系企業では午前中だけ事務員がいるケースや上記内資系企業のように、全くいないケースがあります。

この事務員がいないことで、困ることは荷物の発送と受け取りです。その他の作業については、ほぼMR自身が行うように数年かけて改革を行っています。

昨今この流れは加速してきています。国内大手第一三共も今までは事務所の周辺に営業車の駐車場があり、車を返してから帰宅パターンを推奨していましたが、現在は営業所の周辺の他に自宅の周辺に駐車場を借りてもよいとの方針になっているそうです。武田薬品も自宅と営業所近くに駐車場があります。直行直帰の文化を作ろうとしています。そのうち営業所の駐車場の契約が打ち切られるだろうとおっしゃっていました。

 

外資製薬企業の雇われ社長には裏ミッションがある

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とある外資系社員から聞いた話ですが、雇われ社長には裏ミッションがあるとの噂を聞きました。業績を伸ばす以上に裏ミッションを完結することが求められており、第一優先で遂行していくとの事。

ちなみに今までの裏ミッションには「研究所の撤退」「早期退職の実施」「日本独自システムの終了(グローバルシステムの導入)」「コスト削減」「コンプライアンスの徹底」などがあったそうです。

それらに適した人材をグローバルは選定し、日本に送り込むそうです。

 

ゼリア新薬と味の素合併のうわさ、それに関係する武田薬品の合併?

世間的に超大手の会社ではありませんが、2社で合併の話が合ったそうです。結局ゼリア新薬はそのまま単体として、味の素はエーザイと合併し、EAファーマとして歩むことになりました。そもそもゼリア新薬はオーナー経営(世襲会社)であるため、プライドは非常に高く、この話があった時もウチは自分で経営できる!と厚労省と突っぱねたそうです。第一製薬と三共、藤沢と山之内の合併もありましたが、並行して武田とエーザイなどの話も当時ありました。しかし、当時オーナー経営である武田薬品エーザイゼリア新薬と同じ理由から断っているそうです。。。。

現在、武田薬品世襲を辞めています。今年は4月以降、長期収載品が後発品と同じくらいまで薬価が下がると言われています。そのため運営が厳しくなる会社が増え、M&Aが加速するのでは?と言われています。その時、世襲を辞めている武田薬品。。。。ありえますね!今後に注目です。

 

武田薬品の組織変更について

噂が出ています。特にプライマリー領域で見直しが入るそうです。理由は夏or秋口に発売になるエンティビオです。さらに中枢にも力を入れ、糖尿病は手を引いているので、そこらへんの力のかけ具合をかえると社内ではもっぱら噂になっています。MRもエンティビオなどの領域に行きたいそうで。逆算しても今くらいに組織の構想ができあがってるかもしれませんね。。。 

先日に発表になりましたね!スペシャリティは130人程度らしいです。田舎では1人の担当だけでしょうね。噂では優秀な人間をスペシャリティ舞台に投入しているそうです。

 

マイランEPDとマイランファーマが合併?

どうも信ぴょう性が高い筋から情報をもらいました。ただあくまでも噂です。。。詳細は教えてくれなかったのですが、社内的には年内中に引っ付くんじゃないかと言われています。。。

 

次回の診療報酬から後発品比率を狙うのが厳しくなります

噂でもなんでもありませんね。。。けど、とある後発品メーカーに聞いたところ、現状でも厳しいのにこれ以上比率を上げるとあきらめる薬局が多くでそうと言っていました。ただランクがあって最低ラインは20%なので、それは全薬局クリアするだろう。最高のバーを狙う薬局もあるので、その薬局の流れを察して必死に営業活動をする!といっていました。

 

大正富山医薬品が解散?

大正製薬と富山医薬品が分離するかもとの噂があります。大正富山医薬品の評価品目が夏頃に特許が切れることから、富山医薬品の旨味がなくなる模様です。社内では既に人事に不穏な動きがあるらしく、そんな噂が出ています。

 

 

あくまでも都市伝説ですが、まだまだネタを仕入れた時点でアップしていきたいと思います。

 

 

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